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【映画感想】『TELL ME 〜hideと見た景色〜』を観て思ったこと

kakei-note

hide with spread beaverのライブに行くことをきっかけに、改めて観た映画『tell me 〜hideと見た景色〜』

そこには、hideを支えた人たちの苦悩と覚悟、そして彼自身の想いが詰まっていました。

中学生の頃、hideに憧れてギターを始めた私。

あれから時が経ち、大人になった今だからこそ、この映画から受け取れた想いがあります。

当時は気づけなかった“hideの魂”を、今の自分の目線で感じたままに綴ります。

はじめに

2024年5月2日に行われる「hide with spread beaver」のライブに行くことが決まり、ふと、数年前に公開された映画TELL ME 〜hideと見た景色〜のことを思い出しました。

当時は見逃してしまっていたのですが、ライブを前にして「今こそ観るべきタイミング」と感じ、ようやく鑑賞することにしました。

Amazon Prime Videoで400円で購入。

そもそも私がギターを始めたきっかけは、小学生の頃に出会ったhideの存在です。

あの鮮烈なピンクの髪、自由奔放で楽しそうなパフォーマンス、そして耳に残る唯一無二のギターサウンド。

音楽やファッション、表現そのものが「自分もこんなふうに生きたい」と思わせてくれました。

だからこそ、この映画はhideを“憧れの存在”として見てきた自分にとって、とても特別な時間になりました。

印象的だったのは「弟」という視点

この映画を観てまず強く印象に残ったのは、hideの弟・松本裕士さんに焦点が当てられていたことです。

hideが亡くなった当日、彼を居酒屋から自宅まで送り届けたのが弟であり、当時のマネージャーでもあったという話は以前から知っていましたが、映像として語られることで、ひとつひとつの言葉に重みがあり、胸に迫るものがありました。

「もしもあの時…」という思いを、彼はどれだけ抱えてきたのだろうか。

身近な存在だったからこそ味わった葛藤後悔、そして言葉にしきれない痛みが、静かに、しかし確かに伝わってきました。

時を超えて胸に迫る「後悔」と「決意」

hideが亡くなったのは、私が中学2年生のときでした。

あの日の衝撃と喪失感は、今も鮮明に覚えています。

ただ、当時の私は、hideの周囲にいた人々がどれだけの想いを抱えていたのかまでは想像することができませんでした。

大人になった今、この映画を通して、弟として、マネージャーとしてhideを支えてきた松本裕士さんの後悔や苦悩が、より深く心に染みました。

さらにhideの死後にリリースされたシングル『HURRY GO ROUND』や、アルバム『Ja,Zoo』が世に出るまでに、「I.N.A」やSpread Beaverのメンバーたちが受けたプレッシャーや葛藤は、計り知れないものだったはずです。

あの頃、ただ“かっこいい”と聴いていた楽曲が、今はその裏にある想いを感じられるようになり、あらためて彼らがどれほどの覚悟で前に進んできたのかに気づかされました。

hideの魂は、今も生きている

この映画は、ただhideの弟や仲間に焦点を当てたドキュメンタリーではありません。

むしろ、そこにはhide自身の気持ちや精神が、静かに、しかし確かに込められていると感じました。

未来を見据え、常に新しいものを追い求めていたhide。

そのビジョンを感じ取り、前へ進もうとした弟や仲間たちの姿は、まさに“hideと見た景色”そのものであり、彼の不在を受け入れながらもなお、彼と共に歩んでいこうとする意志の表れでもありました。

さいごに

『TELL ME 〜hideと見た景色〜』は、hideを愛していたすべての人にとって、かけがえのない一本だと思います。

そして、かつての私のように「hideに憧れてギターを手にした」人や、「名前だけは知っているけれど作品には触れたことがない」若い世代にも、ぜひ観てほしい映画です。

hideという存在は、26年以上経った今でも、たくさんの人の中で生き続けています

hideが残した音楽言葉想い
そして、それを受け継ごうとした人たちの物語

この映画は、そのすべてを静かに、しかし力強く伝えてくれます。
久々に泣きましたね。

今回の映画を通して、2024年に発売された

hide生誕60周年記念スペシャルBOX『REPSYCLE〜hide 60th Anniversary Special Box〜』

を改めて聞きたくなりました。

それでは、また

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