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【ライブレポ】THE YELLOW MONKEY 東京ドーム 2024|吉井和哉の復活と、人生の“本編”が始まる夜

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THE YELLOW MONKEYを初めて知ったのは小学生の頃。

でも本格的にその魅力にハマったのは大学生の時。

活動を休止していた彼らの「JAM」という曲を聴いたとき、「なんて深い歌詞なんだ」と心を打たれたのを今でも覚えています。

その後バンドは解散してしまい、リアルタイムでライブを観る機会はありませんでした。

それでもボーカルの吉井和哉さんのソロライブには何度か足を運び、「いつかイエローモンキーとしての姿をこの目で見られたら…」という想いをずっと抱いていました。

そしてついに、2024年4月27日。

東京ドームでその夢が現実となった夜。

この奇跡のようなライブを、忘れないために記録として残しておこうと思います。

会場の雰囲気と開演の瞬間

ライブは18時30分からスタート。

開演前の東京ドームには多くのファンが詰めかけ、あの独特な“イエモンの空気”がじわじわと高まっていくのを感じました。

Screenshot

電子チケットで入場。
座席は2階3塁側の一列目。

一列目のため座ってゆっくりライブを見ることができました。

会場のスクリーンにはカウントダウン

10、9、8……と進む数字に、期待と緊張がピークに達し、“0”の瞬間、観客の歓声とともにライブが幕を開けました。

このライブはコロナ禍を経てようやく実現した特別な公演。

MCでは吉井さんが「やっとここまで戻ってこれた」と語り、その言葉にも重みがありました。

吉井和哉さんの復活と、ALRIGHT

このライブが“伝説”となる理由の一つ。

それは、吉井和哉さんが喉のがん手術を乗り越えて初めて行った本格的なライブだったということです。

↓2階席からステージを撮影(iPhone15pro)

「声が出るか不安だった」と語るその姿に、観ているこちらも胸が熱くなりました。

実際、吉井さんの歌声は以前にも増して優しく、力強く、そして深い感情に満ちていました。

再結成のきっかけとなった「ALRIGHT」では、会場全体がひとつになり、感動と歓喜が渦巻く空間に。

あの瞬間の一体感は、まさに“生きる力”そのものでした。

セットリスト(2024年4月27日 東京ドーム)

ヒット曲が盛り沢山

  1. バラ色の日々
  2. SHINE ON
  3. Romantist Taste
  4. Tactics
  5. 聖なる海とサンシャイン
  6. BURN
  7. ROCK STAR
  8. 楽園
  9. SPARK
  10. ソナタの暗闇
  11. 天道虫
  12. 太陽が燃えている
  13. 人生の終わり(FOR GRANDMOTHER)
  14. SUCK OF LIFE
  15. LOVE LOVE SHOW
  16. ホテルニュートリノ
  17. アバンギャルドで行こうよ
  18. ALRIGHT
  19. 悲しきASIAN BOY
  20. JAM
  21. WELCOME TO MY DOGHOUSE

楽園で気づいた“時間”の大切さ

この日、「楽園」を聴いたときに、改めて強く感じたことがありました。

それは、歌詞の中にあるこの一節。

「僕らは大事な時間を意味もなく削っていた、なあなあのナイフで」

この言葉が胸に突き刺さり、「一瞬一瞬をもっと大切に生きていかなきゃいけない」と思わずにはいられませんでした。

40代になった今、人生80年とすれば、ちょうど半分を過ぎたところ。

だからこそ、この言葉を重く受け止めて、これからの時間を前向きに、そしてチャレンジしながら生きていこうと心に決めました。

特に響いた一曲|ホテルニュートリノと“本編”のはじまり

このライブで最も深く印象に残った曲のひとつが「ホテルニュートリノ」でした。

「人生の七割は予告編で、残りの命数えた時に本編が始まる。」

この歌詞の深さに、ライブ中にもかかわらず思わず思考が止まりました。

ただ何となく生きている毎日ではなく、限られた時間の中でどう生きるか。

“予告編”のような日々が終わり、いよいよ“本編”が始まるというこのメッセージに、強く心を動かされました。

喉の手術を終えた吉井さんが、このタイミングでこの曲を歌う意味。

それを自分の人生にも重ね合わせて、これからをもっと真剣に生きていこうと思えた瞬間でした。

Screenshot

「JAM」に対する気持ちの変化

大学生の頃、初めて聴いた「JAM」は自分にとってまさに“イエモンの象徴”のような存在でした。

20代前半の自分にはあの曲が何よりも響いて何度も何度も聴きました。

けれど今回のライブで聴いた「JAM」は、もちろん良かったけれど、あの時ほどの感情の爆発はなかったというのが正直な感想です。

でもそれって、曲が変わったのではなく、自分が変わったのだと思います。

「大学生の時の自分にとって最高だった曲が、今の自分にとっても最高であるとは限らない」。

そして、ライブというのは、その時その瞬間の自分が、思いもしなかった曲に心を動かされることもある

その“ズレ”や“意外性”こそ、生の音楽の魅力なのかもしれません。

ライブDVDで再び蘇る奇跡の夜

このライブの感動をもう一度味わいたくて、発売されたライブDVDももちろん初回限定版で購入しました。

特典やブックレットも素晴らしいですが、何よりあの緊張感や会場の空気が映像からしっかり伝わってくるのが本当に素晴らしいです。

現地で観た自分にとっては記憶の再確認にもなり、行けなかった人にとっても“あの夜”を疑似体験できる最高のアイテムです。

これはずっと手元に残しておきたい、一生モノの宝物になりました。

まとめ|人生の“本編”が始まった夜

THE YELLOW MONKEYの東京ドームライブは、単なる音楽のイベントではありませんでした。

それは、自分の人生と向き合う“問い”であり、“これからどう生きるか”を考えるきっかけでした。

好きな曲が、時を超えてまた違う形で心に届く。

それは、変わらない音楽と、変わっていく自分との対話。

そしてその対話を生で感じられることこそが、ライブの最大の魅力なのだと思います。

あの日、東京ドームで感じたすべてが、私にとっての“人生の本編”のはじまりでした。

と、まあそんなところで。

それじゃ、また〜!

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